完熟でも、ほどほどでも!リーガル・レッド・コミス
プロフィール
別名 | コミス梨、Regal Red Comice, Red Doyenne du Comice |
分類 | 洋梨 |
旬 | 10月~11月 |
生まれ | フランス |
主な生産地 | 山形、福島 |
重さ | いろいろなサイズがある。 |
交配など | ドワイエネ・デュ・コミスの枝変わり。 |
食味・特徴
スーパーでは見たことがないものの、駅ビルの中や青果店など、少しずついろんな所で販売されています。
常温で5日くらい置いたら食べ頃ですよ。
購入時にアドバイスをいただいたので、そのとおりしてみました。
濃い赤色をしていて見た目の変化がよくわかりませんが、一緒に買ったドワイエネ・デュ・コミスは、軸は枯れて果実もいい感じの色になっていました。
…ほどほどに熟していました。
爽やかな甘い香り。食感は軽く、サクサク。
ほどよい甘さで、酸味は「そういえばあるかな?」という程度。
何とも絶妙です。
とくに熟度が“ほどほど”の状態のコミスを食べるときは、皮つきのままにするのがオススメです。
サクサク感が増幅して、完熟とは違ったおいしさを堪能できます。
海外ではいろんなサイズがあるみたいだけど、日本では250g~300gのものをよく売っています。
ちなみに…完熟にしたら様相が変わります。
香りはそれほど立たないのですが、とても甘くジューシーで、とろけるような食感になります。
いくらでも食べられそう!
毎日見てると果実の表情がどんどん変わって、熟成が進んでおいしくなっていくのがわかります。
「もういいかな?まだちょっと早いかな?」
熟成待ちの根くらべも、旬の洋梨の醍醐味です。
こぼれ話
熟度のみかた
多くの場合、洋梨は食べ頃より少し若いものを売り出しています(見切品は完熟のほうが多いかもしれません)。
つまり、買ったあと自分で熟度を判別する必要のある果物なのです。
洋梨は完熟でも、外から触って固いままの場合が多く、熟度の判別がなかなか難しいです。
なので軸のそばにシワができたり、軸が枯れたり、色が変わったりしたら熟したかなと判別します。
今回は軸が枯れて色が変わったからO.K.と思いきや、完熟にはなっていなかったです。
…もっと修行が必要ですね。
最初は「ドワイエネ・デュ・コミス」
先に書いてしまいましたが、“コミス”のつく洋梨は、この「リーガル・レッド・コミス」と、もうひとつ「ドワイエネ・デュ・コミス」があります。
もともとドワイエネ・デュ・コミスが存在して、その枝変わりとしてリーガル・レッド・コミスが誕生しました。
色が違うだけで、食味は同じように感じられます。
そして色が珍しいせいか、リーガル・レッド・コミスのほうをお店でよく見かけます。
洋梨くらべ
あとに買った洋梨…コンファレンスやグランドチャンピオンがなぜか先に完熟して、コミスたちの熟度は“ほどほど”でした。
ゆえに、熟度の違うものどうしの比較になるけど、それぞれの特徴を一言であらわすと
- 濃厚な甘さのコンファレンス
- 甘い香りでちょっと酸っぱいグランドチャンピオン
- 爽やかな香り、さっぱりコミス
といった印象でした。
コンファレンスとコミスは特徴が似ていますが、決定的な違いは皮の固さかなと思います。
コンファレンスは、たとえば実をスプーンですくって皮を残すような感じだけど、コミスは皮ごとガシガシ食べられます。
ただ…言葉にすると同じようでも、やっぱり違うんですよ。
もし出会ったら是非食べてみてほしい、おいしい洋梨たちです。
まとめ
- 駅ビルの中や青果店など、いろんな所で少しずつ売っている。
- 爽やかな甘い香り。
- ほどほどの熟度だと食感は軽く、サクサク。皮つきがおいしい。
- 適度な甘さで、酸味は控えめ。
- 完熟したものは甘くジューシーでとろけるような食感。
- 250g~300gのものがよく出回っている。
- 軸のそばにシワができたり、軸が枯れたり、色が変わったりしたら熟した…と思われる。
関連記事
参考
「COMICE」(USA Pears)(https://usapears.org/comice/)
「Red Comice Pears」(SPECIALTY PRODUCE)(https://specialtyproduce.com/produce/Red_Comice_Pears_10054.php)
「リーガルレッド・コミス」(果物楽園うばふところ)(http://www.ubafutokoro.com/red.html)
「特産果樹生産動態等調査」(農林水産省)(https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/tokusan_kazyu/)
以上を参照しました。