マコモダケ

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何でもござれ!マコモダケ

プロフィール

別名マコモタケ、花勝美(ハナガツミ、ハナカツミ)
9月下旬~10月
生産地日本各地
分類イネ科

食味・特徴

漢字で書くと「真菰筍」。
見た目もそれっぽくて、最初タケノコの仲間だと思いました。

ところがこれはタケノコではなく、マコモという植物の茎でした。

「黒穂菌」が居着くと茎が太くなって、マコモダケができます。
直径にして2cm~3cmくらいでしょうか。
“黒”とつくくらいなので、黒い色をしています。

ヨコ断面。
タテ断面。

菌だけど害はなく、マコモダケは生でも食べられます。

皮を剥いて、緑色のところをピーラーなどで削ってしまえば繊維はそれほど固くないです。
また、アクは少なく、そのまま料理に使えます

食味に癖がなく、ほんのり甘いです
基本サクサクだけど、少しモサッとした歯触りも混ざる感じです。

加熱すると甘味が増して、ほのかにさつまいもに似た風味が出てきます
ほどよいサクサク食感で、いろんな料理に馴染みます

約100g。

こぼれ話

お盆の真菰

東京のお盆には毎年乾燥したものを売り出していて、そこで真菰という植物を知りました。
まっすぐで固い藁のようなもので、お盆飾りの敷物に使われるようです。

また別な機会に、神社で少し水に浸かった状態で栽培されているのを見たことがあります。
それは稲にそっくりでした。

真菰

…その上で初めて見たマコモダケ。
すぐには同じ植物だと思いつきませんでした。

真菰はいろんな姿で、さりげなく私たちの生活に根づいています。

ハナカツミ?

「花勝美」は何かというと、それは水生植物の花菖蒲、アヤメ、カタバミ、デンジソウなど、さまざまな説があります。

アヤメ
ムラサキカタバミ

その諸説のひとつが「真菰」です。
真相は謎だけど、真菰は昔から愛されてきた植物のひとつであることは確かです。

バラエティ豊かな調理法

マコモダケはいろんな調理法があるようです。
売り手さんは…

お味噌汁にいれたり、それから炒め物にしたりしてもいいですよ

下ごしらえの仕方や、中の黒い点々のことを詳しくお話してくれて、親切な売り手さんでした。

また、グルメな友人いわく…

炊き込みごはんにしたりもするし、味噌バター炒めがおいしいよ!

意外なことに和食だけでなく、バターのような洋風の味付けにも合うみたいです。

サラダ・漬け物・煮物・揚げ物・炒め物なんでもござれ!なマコモダケ。

ぜひ一度は食べてみていただきたい、国産野菜のひとつです。

まとめ

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  • 10月頃が旬の、マコモという植物の茎が太くなってできた野菜。
  • 皮を剥いて緑色のところを削って、残った白い部分を食用にする。
  • 生食可能で繊維は固くない。
  • 食味に癖がなく、ほんのり甘い。
  • 加熱すると甘味が増して、ほのかにさつまいもに似た風味が出る。
  • サクサク食感で、いろんな料理に馴染む。

参考

現代花かつみ考」(加茂花菖蒲園)(https://kotobank.jp/word/%E8%8A%B1%E5%8B%9D%E8%A6%8B-603396) を参照しました。

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