土の下の極彩色!ビーツ
プロフィール
別名 | テーブルビーツ、ビートルート、ベトラーブ、レッドビーツ、甜菜(てんさい)、火焔菜(かえんさい) |
旬 | 6月~7月、11月~12月 |
原産地 | ヨーロッパと北アフリカの地中海沿岸および大西洋沿岸 |
分類 | ヒユ科 |
食味・特徴
旬は夏と冬。
ロシアの“ボルシチ”で有名な、ヒユ科フダンソウ属の赤い根菜です。
フダンソウといったらスイスチャード。
すごくインパクトのある野菜ですね。
ビーツもまた、テーブルビーツ、ビートルート、ベトラーブ、甜菜、火焔菜…いろんな呼び方をされます。
そしてスイスチャードと同じく、近年あちこちのスーパーで扱うようになった野菜です。
ヨコに切ると、同心円模様が見えます。
ビーツのいろいろ
・深紅色で球形のデトロイト
・深紅色で平たいエジプト
・紅色の 明瞭な同心円模様のゴルゴ
・果皮はオレンジ 中は黄色のルナ…など
ルナはレッドビーツではなく、ゴールデンビーツと呼ばれます。
ときどきハーブ売り場にある「デトロイト」は、ビーツの葉っぱだったんだね。
下ごしらえは、洗って30分茹でて 皮を剥きます。
スプーンで削ぐようにすると 剥きやすかったです。
強い土の香りの 甘い大根のような食味です。
下ごしらえのあと、さまざまな料理に使っていきます。
調理法としてはやっぱり、ボルシチっぽい料理に合う気がします。
ハーブの香りと お肉の旨味とが染み込んだら、とてもおいしく変化します。
ハーブなしで、玉ねぎだけでもいいですね。
ちなみに下ごしらえの段階でも食べられるけど、味つけしないと文字どおり味気なかったです。
こぼれ話
生ビーツ
ファーマーズマーケットの売り手さんは、ビーツの試食を出していました。
生でもいけるよ。
よかったらひとつ食べてみな。
ビートなど“ほうれん草の仲間”はアク成分をたくさん含んでいるので、一般的に茹でるか水に数分浸けるなどして、アク成分を抜くことが推奨されています。
なので、その道のプロが生食できると言うのには驚きました。
わぁ!とても甘いんですね!
だろ~。
俺も「すごいのができた」と思って持ってきたんだよ。
皮を厚く剥いたら、生でも食べられるのだそうです。
買って帰って、早速やってみました。
包丁で切るときは、独特なきゅっきゅっとしたテクスチャです。
だいこんに似てるけど、やっぱり茹でたときと同じく大地の香りがして、よりシャッキリ密度が高いです。
薄く切ってサラダにしたり、甘酢漬けにしたりできます。
アクが気になる場合は、きゅうりのように塩もみするか、水にさっと晒すかで抜くことができます。
甘酢漬けは、紫蘇を入れた梅干しのような、とても鮮やかな紅色になります。
生ビーツ、意外と良いです。
機会があれば是非お試しを!
白ビーツ・黄ビーツ
品種は不明ですが、白ビーツ・黄ビーツを見つけました。
どちらも赤ほど癖はなく、アクも弱めです。
生の状態だと、赤はキュッキュ・カリカリです。
それに対して白や黄色は、固いんだけど食感が柔らかくて、ややモサッとしています。
まとめ
- 近年あちこちのスーパーで扱うようになった野菜のひとつ。
- たくさんの別名がある。(呼び方によって別物とする場合もあるけど、学名は同じ)
- ハーブ「デトロイト」の根っこ。
- 下茹でをして調理するのが一般的だけど、生食も可。
- だいこんに似てるけど、強い土の香りがして、よりシャッキリ密度が高い。
関連記事
フダンソウ仲間
参考
「ビート」(かぎけん花図鑑)(https://www.flower-db.com/ja/flowers/beta-vulgaris-ssp-vulgaris-var-vulgaris)
「Red Beets」(Specialty Produce)(https://specialtyproduce.com/produce/Red_Beets_116.php)