みんな知ってるタンゴール!デコポン
プロフィール
品種 | 不知火(しらぬひ) |
分類 | タンゴール |
旬 | 2月~4月 |
生まれ | 長崎 |
主な生産地 | 熊本、愛媛、和歌山 |
交配 | 清見×ポンカン |
食味・特徴
品種は「不知火(しらぬひ)」
かなりの知名度を誇るタンゴールです。
長崎で生まれ、熊本で品種登録されました。
外皮の香りは清見に似ていながら、清見より穏やかな心地よいグリーンノートです。
果汁の香りも弱めで、タンゴールの香りにグリーンノートのさわやかさが混ざっている感じです。
外皮の質感はしっとりしていて、タンゴールの中では かなり柔らかいほうです。
剥がしやすく「デコ」のほうから手で剥けます。
酸度の基準があるのでそれほど酸っぱくないだろうと思ったけど、意外と酸味が強いものもあります。
そしてもちろん、甘味も強いです。
つぶつぶの膜はわりとしっかりしてて、舌触りが心地いいです。
房の皮はほんのわずかに苦味がありますが、そのまま食べられる薄さです。
ただ、よりプルプルを堪能するには、房の皮を取ってもいいかもしれません。
1玉およそ150g~380gです。
こぼれ話
デコポンと不知火
不知火(しらぬい)の中で
・糖度と酸度の基準を満たしている
・JAから出荷される
以上二点をどちらも満たすとき「デコポン」という名前で売り出されます。
それ以外のものは「不知火(しらぬひ)」として流通します。
不知火(しらぬひ)だから劣るかといったら決してそういうわけでもなく、味が濃くて非常においしいものが多いです。
不知火(しらぬひ)は袋売りで出回っていることも多いので、とくに柑橘好きでたくさん欲しい人にはオススメです。
不知火(しらぬひ)はアメリカでも流通していて“スモウ(Sumo Citrus)”という名前で親しまれています。
そして、ふつうの温州みかんは“サツマ(Satsuma Mandarin)”だったりします。
タンゴールとは
みかん(タンジェリン)とオレンジの交雑種をタンゴール(tangor)と呼びます。
みかんの豊かな味わいとオレンジの酸味や濃厚さを併せ持っています。
多くはオレンジのような色味で、果皮には凹凸があります。
「デコポン」「清見」「紅まどんな」などが有名です。
食味よく、皮をむきやすく、場合によっては加工向きにドリップを抑えて、より需要を満たす形に改良が続けられています。
まとめ
- 品種は「不知火(しらぬひ)」
- 外皮は穏やかな心地よいグリーンノートの香り。
- 果汁はタンゴールの香りにグリーンノートのさわやかさが混ざっている感じ。
- 外皮の質感はしっとりしていて、柔らかいほう。「デコ」のほうから手で剥ける。
- 甘味が強く、酸味も強めなものもある。
- つぶつぶの膜はわりとしっかりしてて、舌触りが心地いい。
- 房の皮は薄め。
参考
「特産果樹生産動態等調査」(農林水産省)(https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/tokusan_kazyu/) を参照しました。