はつ恋ぐりん

プロフィール
| 別名 | あおり24 |
| 分類 | りんご |
| 旬 | 10月~1月 |
| 生まれ | 青森 |
| 重さ | 270g前後 |
| 交配 | グラニースミス ×レイ8(東光×紅玉) |
食味・特徴
2013年にできたばかりの新しい品種です。
果皮は非常につやつやしていて、果点はありません。見た目はグラニースミスによく似た色ですが、ちょっといびつな形のものが多いです。
旬は収穫される10月から翌年1月までと、グラニースミス同様に長い期間楽しめます。

果皮に香りはなく、果汁は淡く秋らしい、グリーンノートの爽やかな香りです。歯触りはシャリシャリして心地よいですが、果肉は締まっていてどちらかいうと固いほうです。果皮は標準的かやや固いかな?というくらいです。
酸味が強く、その裏に隠れているけど、実は甘味も強くとても味の濃いりんごです。また、生だと香りは薄いものの、加熱するととても甘い良い香りが立ちます。ジャムやコンポートにするときは果皮を加えるとピンク色に色づいてきれいです。お茶パックを利用すると取り除く場合に便利です。




こぼれ話
登録名は「あおり24」。“あおり”とは、青リンゴ…ではなく青森りんごで、青森県りんご研究所がつける系統番号のしるしです。
2021年、東京の西荻窪だったか…どこかの駅ではじめて購入して、それからいくら探しても見つからず、今年はネットで購入しました。

会員のみが生産できるらしい

はつ恋ぐりんは国内育成品種で初めてクラブ制を導入した品種です。
たとえばクリスプピンクは「ピンクレディ」という名前で取り扱うために、一定水準を保証するライセンスが必要です。それと同様に、条件を満たした生産者だけが栽培できる制度です。はつ恋ぐりんは青森県限定なので、100%青森県産になります。
はつ恋ぐりんは表面に浅いくぼみ(斑点性障害)ができやすいようです。今回購入したものの中にもいくつかありました。表面から見ると少し深い緑色になってへこんでいるだけですが、下には必ず小さな傷みができています。
以上の理由から、一般の流通が難しいです。しかし、この個性ある品種を埋もれさせておくのはおしいと、この品種が好きな生産者が集まり、生産・販売の安定化を図る目的でクラブ制が導入されました。
店舗で入手するのは、東京ではなかなか困難ですが、生食でも加熱してもおいしいこの品種は、旬になったら通販も含めてチェックしたいです。とくに酸っぱいりんごが好きな人、焼き菓子やジャムにりんごを使う人におすすめです。
まとめ
- 2013年にできたばかりの新しい品種。
- 果皮は非常につやつやしていて、果点はありません。
- 見た目はグラニースミスによく似た色ですが、ちょっといびつな形のものが多い。
- 旬は収穫される10月から翌年1月までと、長い期間楽しめる。
- 果皮に香りはなく、果汁は淡く爽やかな香り。歯触りはシャリシャリと心地よく、固さはどちらかいうと固いほう。
- 酸味が強く、実は甘味も強いです。生だと香りは薄いものの、加熱するととても甘い良い香りが立つ。
- 国内育成品種で初のクラブ制。
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ふじ×レイ8

参考
「『はつ恋ぐりんの会』について」(はつ恋ぐりんの会)(https://hatsukoigurin.wixsite.com/main/about)を参照しました。
