じつは国産も人気!パプリカ
プロフィール
旬 | 7月~9月 |
原産地 | 中南米 |
生産地 | 日本各地 |
分類 | ナス科 |
食味・特徴
パプリカは…あの、ピーマンに似たカラフルな野菜です。
近年輸入品がたくさん入荷され、一年を通して入手しやすくなりました。
一方、国産を好んで購入されるお客さんも多いです。
肉厚で甘味があり、生でサラダなどに使ってもおいしいです。
カラーバリエーションが豊富なので、素揚げにしてトッピングしたり炒め物に使ったりすると、料理の彩りになります。
こぼれ話
パプリカとピーマン
パプリカはピーマンとよく似て…いやむしろ、ピーマンのほうが先に広まって、ずっと有名ですね。
その違いはというと…
パプリカはピーマンと比べて
- 肉厚で柔らか
- 苦味や青臭さがマイルド
- 甘味が強い
- カラーバリエーションが豊富
といった特徴があります。
じつは、ピーマンも生で食べられる野菜です。
近年のピーマンはだいぶ癖がなくなったものの、やっぱり生食にするにはパプリカのほうが人気があります。
…そして
緑パプリカって?
「緑パプリカ」も存在しました。
ピーマンじゃなく、緑色のパプリカなのです。
これはスーパーで扱ったのですが、実際のところ、めったに「緑パプリカ」としては入荷しません。
そして、ファーマーズマーケットでこんなパプリカを見つけました。
緑パプリカは、育ったら赤パプリカになるんですか?
売り手さんにたずねてみると
赤パプリカは赤になる。
黄パプリカは黄色になる。
赤であれ、黄色であれ、未熟なパプリカはみんな「緑パプリカ」なのだそうです。
そして色ごとに、それぞれ別の品種…たとえば赤パプリカと黄パプリカは別の品種なのだそうです。
スーパーでは、届くまでに熟して色づいてしまうため、緑パプリカは滅多に扱わないんですね。
まだ青いけど霜に当たるとダメになるから持ってきたよ。
できるだけ赤くなってるのを選んだらいいよ。その方が甘いから。
緑のものも苦味はほとんどないので食べやすいですが、赤パプリカのような甘みはまだ出てないのです。
とても勉強になりました。
野菜と香辛料
パプリカといったら日本では、野菜売場に売ってあるような生のものを思い浮かべます。
外国ではしばしば香辛料として粉になっているものが、パプリカと呼ばれます。
野菜のパプリカは、アメリカでは「ベルペッパー」、ニュージーランドでは「キャプシクム」、ヨーロッパでは…?
各地でいろいろな呼び方があります。
その他パプリカ
セニョリータ
直径5cmほどの、次郎柿のような形をしたパプリカです。
苦味はないけど甘くて少し酸味もあります。
パプリカ独特の香りでありながら、ふつうのパプリカより果肉が柔らかく、生食向きに思います。
加熱すると香りは残りつつ、味はの主張がマイルドになります。
柔らかいわりにヘタらないので、炒め物にしても良いです。
ファルシなど、かわいらしい形を生かして調理するのも楽しそうです。
アップルピーマン
これもスーパーに並んでいました。
アップルピーマンのサイズは様々で、パプリカのように大きいものもあります。
セニョリータより全体的に固く、パプリカのようなカラーバリエーションがあります。
そして、色によって味が違います。
赤はいちばん甘くて、黄色、オレンジの順にふつうのピーマンに近づきます。
赤と黄色の差はわずかだけど、オレンジは はっきり苦味を感じます。
まとめ
- 輸入品が多く、近年入手しやすくなったピーマンに似た野菜。
- ピーマンに比べて肉厚で甘味があり、生でサラダなどにするのにも向いている。
- カラーバリエーションが豊富で、料理の彩りにもなる。
- 色ごとにそれぞれ別の品種だけど、未熟なものは全部「緑パプリカ」。
- 形のバリエーションもさまざま。
- ピーマンにもパプリカのような、色のバリエーションがある。
参考
「パプリカはピーマンとは違うのですか。」(農林水産省)(https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1908/02.html)
「ピーマン 「フルーツパプリカ セニョリータ・ゴールド」」(サカタのタネ)(https://www.sakataseed.co.jp/product/item/?code=10020402099)
「31 Amazing Pepper Plants」(Pepper Geek)(https://peppergeek.com/31-amazing-pepper-plants/)
「The History of Bell Peppers」(Kitchenproject)(https://www.kitchenproject.com/history/Peppers/Bell-Peppers/index.htm)