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紀ノ川柿
プロフィール
別名 | ブラックスター(黒星柿) |
分類 | 不完全渋柿 |
旬 | 11月 |
生まれ | 和歌山 |
重さ | 170g~250g程度 |
食味・特徴
「きのかわがき」と読みます。
10年ほど前にはすでにスーパーでも扱っていて、高級なのに意外と入手しやすい柿です。
紀州てまりと同じで、固い状態でも、好みで追熟しても良いです。
固い状態…といっても次郎のようにカリッとはならず、ある程度柔らかさがあります。
みずみずしくて、とてもジューシーです。
外皮はかすかに甘い香りがして、中も柿らしい香りがあります。
甘さには若干バラつきがあるようで、秋王を10としたら紀ノ川柿は8~10くらいでしょうか。
…少なくとも太秋くらい“甘い”という、高度なバラつきです。
こぼれ話
ブラックスター
これはもう、百聞は一見に如かずでしょう。
ゴマがたくさん入って、全体が黒く見えるのが特徴です。
だけど色が濃いほど甘い、というわけではないようです。
たとえばヨコ断面の柿は色が薄めだけど、タテ断面のものよりもずっと…最高に甘い果実でした。
いずれにしてもこのように必ず黒くなるので、さらに別名「黒あま」と呼ばれていたりもします。
店舗で取り扱っているものには、たいていこのシールが貼られています。
ファーマーズマーケットでは無印のものも多数売っていました。
ゴマ…柿の渋のもとが固まってできた、黒く小さな斑点。渋みは感じられません。
紀ノ川柿の品種は?
紀ノ川柿は、品種としては「平核無」あるいは「刀根早生」になります。
刀根早生は平核無の枝変わり(収穫時期)なので、どちらの品種でも、見た目や食味に違いはほぼありません。
ふつうの平核無などは、収穫後一度にたくさんの果実の脱渋することができます。
ところが紀ノ川柿は、木になっている状態で、ひとつひとつ袋をかけて脱渋します。
手間隙をかける分、甘くジューシーな極上の食味に育っていくのです。
ちなみに…
新潟県産で、同じ方法で脱渋したものは「ごま八珍」と呼ばれています。
まとめ
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- 高級なのに入手しやすい。
- 若くて固い状態でも、好みで追熟してもおいしい。
- みずみずしくて、とてもジューシー。
- 甘味は総じて強いけど、その中でも若干バラつきがある。
- ゴマがたくさん入って、全体が黒く見える