夏りんごの草分け!?あかね
プロフィール
分類 | りんご |
旬 | 9月初旬~中旬 |
主な生産地 | 北海道 |
重さ | 200g程度 |
交配 | 紅玉×ウスターペアメン |
食味・特徴
1970年に品種登録された、りんごが秋だけの果実だった頃から存在する夏りんごです。
果皮に香りはなく、カットしても香りは弱いです。
紅玉もウスターも果皮に香りがあるりんごなのに、不思議だね。
口に含むと さわなかな香りを感じます。
紅玉ほどではないけど、じんわりと酸っぱいです。
そして、さっぱりした後味です。
果肉が固めの品種のはずだけど
今回買ったものは、柔らかく粉っぽかったです。
夏りんごや貯蔵りんごには、よく「ボケる」といわれている現象が起きます。
蓄えている栄養を使ってしまうので、水分が抜けて粉っぽい食感になり、酸味や甘味はなくなってきます。
ボケたりんごはおいしくないけど、生で食べても問題ありません。ジュースにすることで、粉っぽさは気にならなくなります。また、加熱調理するとおいしく食べられるので、お菓子などに使うのも良いです。
こぼれ話
二個パックの罠
スーパーで果物は、しばしば二個パックにして売られています。
ケースに入れてフィルムで覆うことで果物が守られて、お客さんが自宅まで果物を傷つけず持って帰ることができます。
また乾燥が多少抑えられるので、そのまま売るより鮮度を保ちやすいという利点もあります。
だけど果物の状態が見づらく、ときどき悪いものを買ってしまうことがあります。
パックで隠れている所に傷みが発生したり、りんごの場合水分が抜けてボケていたりするのです。
ボケは、果実が大きさのわりに軽くなっていないかどうかで判断するのですが、パックになっていると、重さやみずみずしさが判りにくいのです。
みんながよく買う品種なら、どんどん新しいものに入れ替わるのでそれほど気にしなくて大丈夫です。
だけど、あかねのようなレアな夏りんごは要注意。
入荷した日をお店の青果担当にたずねるのも、ひとつの方法だね。
スーパーに入荷した時点で古いこともあるので、100%良いものが購入できるとは限らないですが、入荷日を確認すると、お店で古くなるパターンは回避できます。
便利でお得な価格のことが多い二個パックですが、意外な罠が潜んでいるので、ご用心を。
まとめ
- りんごが秋だけの果実だった頃から存在する夏りんご。
- 8月末~9月中旬頃出回る。
- 爽やかな香りで、じんわり酸っぱい。
- さっぱりした後味。
- 果肉は本来固めだけど、劣化して粉っぽくなりやすい。
- スーパーでも扱っていることがある。
関連記事
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参考
「Apple Worcester Pearmain」(Future Forests)(https://futureforests.ie/products/apple-worcester-pearmain)
「りんごの品種|りんご公園」(弘前市)(https://www.city.hirosaki.aomori.jp/ringopark/hinshu.html)
「特産果樹生産動態等調査」(農林水産省)(https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/tokusan_kazyu/)
杉山芬・杉山雍『青森県のりんご 改訂版』公益財団法人 青森県りんご協会, 2016, pp.30
以上を参照しました。