夏緑

プロフィール
分類 | りんご |
旬 | 8月 |
生まれ | 青森 |
重さ | 150g~200g |
交配 | きたかみ(東北2号×レッドゴールド) ×メク10(つがる×祝) |
食味・特徴
「なつみどり」と読みます。
2025年、はじめてスーパーで見たけど、じつは40年以上前から存在していたらしいです。
夏のりんごなんて当時はほとんどなくて、さらに青りんごもレアでした。サンむつの出回りも近年だし、当時は王林くらいだったような…。
夏緑の出回りは7月~8月で、8月に熟しやや赤くなったくらいのものがおいしいようです。
しかし、熟した夏緑は日持ちしません。すぐに水分が抜けてしまいます。

夏りんご全般、日持ちしない傾向があるよ。青い夏緑で、冷蔵3週間くらいまで。


夏緑は果皮に香りはなく、カットしても香りはあまりありません。だけど口に含むと、皮のほうが爽やかなシソにも似たハーバルな甘い香りが感じられます。


外皮固く、口に残る感じがします。本来もっと緻密な品種なはずだけど、水分が抜けてボケてしまい、果肉は柔らかく、粉っぽくなっていました。
ただ味は濃いめでおいしく、甘味と酸味のバランスが良いです。
水分が抜けてこれだけおいしいので…是非とも、新しいものを選んで購入することをオススメします。






東北2号ついて簡単に…
夏緑は「きたかみ」と「メク10」の子。
「きたかみ」は東北2号の掛け合わせは
(旭×ウスターペアメン)×ゴールデンデリシャス。
ゴールデンデリシャスはおなじみ「つがる」の親でした。
ウスターペアメン…紅玉×ウスターペアメンは「あかね」ですね。
「祝」は名前としてはじめて出てきた品種かもしれません。図鑑にはよく載っている、歴史あるお盆りんごの品種です。
まとめ
- 40年以上前から存在する、青りんご。
- 7月~8月のお盆の時期に出回る。
- 日持ちせず、すぐに水分が抜けてしまう。
- 果皮に香りはなく、カットしても香りは立たない。口に含むと皮のほうに、爽やかなシソにも似た甘い香りが感じられる。
- 外皮固く、口に残る感じ。
- 今回購入したものは、水分が抜けてボケてしまったため果肉は柔らかく、粉っぽくなっていた。
- 味は濃いめでおいしく、甘味と酸味のバランスが良い。
参考
杉山芬・杉山雍『青森県のりんご 改訂版』公益財団法人 青森県りんご協会, 2016, pp.179.
「Red Gold Apples」(Specialty Produce)
(https://specialtyproduce.com/produce/Red_Gold_Apples_11283.php)